北海道社会福祉研修所



社会福祉研修所の歩み

【創設期前】
 北海道社会福祉協議会(以下「道社協」)における社会福祉関係者の研修は、道社協が各種の社会福祉施設や団体で構成されることから、同種同業者による研修が大半であった。研修としても、体系的な知識や技術を習得するという側面より、研究協議会や大会というかたちの中で、当面する問題解決のための協議として行われていた。
 昭和51年には、道社協として社会福祉事業関係者の育成のための研修や資料の整備、提供などをおこなう民間の社会福祉研修センターが想定され、昭和56年に社会福祉研修所構想の具体化のための予算措置の見通しがついたことを受けて、道社協として、道社協内の研修事業(社会福祉施設関係の研修事業6本、民生委員、心配ごと相談所研修3本、社協関係とボランティア関係研修各2本)の集中化を図った。

【創 設 期】
 昭和57年5月31日に道社協社会福祉研修所が発足した。
 研修内容は、北海道委託研修として、新任研修が5種、現任研修が16種、管理者研修が6種、無資格保母のための保母試験準備講習の特別研修、社会福祉主事資格取得のための資格付与研修と全体で29種、そのほか独自研修として社協職員研修1種、民生委員等研修2種、ボランティア研修3種の計6種、研修所研修として7つのセミナー事業であった。

【調 整 期】
 昭和61年には、独自研修の一部とセミナー事業が担当課に移管された。
 当面する問題解決、同業の者同士が協議という形での話合いや実践事例をもとにした研修などは、体系的な研修を進める研修所の研修にそぐわないと判断した。

【見直し期】
 <第1期(平成4年度)>
 平成2年度の北海道地方社会福祉審議会での「社会福祉研修のあり方について」の報告に基づき、経験別・職種別などの各階層別の研修を主眼とし、研修課程を体系化した。

 <第2期(平成13年度)>
 新たな福祉施策の展開や住民の福祉ニーズに応えるため、現行の体系及び内容の見直しを検討した。しかし、これは具体化に至らなかった。

 <第3期(平成28~29年度)>
 社会福祉法改正等により社会福祉法人や施設を取り巻く社会的背景が変化してきたこと、キャリアパスをはじめとした現場に求められる職員像の変化等に対応した研修を実施すべく、研修体系および内容の大幅な見直しを行った。また時勢に合わせた研修が実施できるよう、新たな研修の追加や単年度開催の研修事業を取り入れる等、柔軟な研修計画を立案するよう改めた。


社会福祉研修計画

1.目 的
 道内の社会福祉従事者を対象に、下記研修目標を踏まえた研修を実施することで、専門職としての資質を備え時代のニーズに対応できる社会福祉関係職員の養成及び資質向上を図り、ひいては誰もが安心して暮らすことのできる地域づくり・社会づくりに資する。

2.研 修 目 標
(1) 幅広い人材の養成
 社会福祉関係職員等の基礎能力の養成のほか、視野の拡大を図るため課題を設定し、横断的かつ多様な職種を対象とした研修を実施する。
(2) 実務に役立つ研修
 より高度な専門知識の習得と処遇技術の向上を図るため、実践的な研修の実施に努める。
(3) 時代の要請に応える研
 社会福祉の当面する課題及び現場でのニーズに的確に対応できるような福祉人材の養成のための研修課題を取り上げる。
(4) 各分野にまたがるスーパーバイザーの養成
 各施設、また地域における福祉活動の中心的人材の養成を行う。
(5) 地域づくりに対応した研修
 施設の専門的機能、知識の地域への提供のための処遇技術の専門的研修と在宅福祉関係研修の実施など、福祉のまちづくりをすすめる人材を養成する。

3.研修種別
(1) 法人運営の基盤をつくる研修
  ○法人役員・施設長専門研修
  ○法人役員研修
  ○社会福祉法人監事研修
  ○社会福祉施設BCP(事業継続計画)策定研修
(2) 職員育成環境整備に向けた研修
  ○エルダー・メンター制度導入支援研修
  ○スーパービジョン研修
(3) 専門職としてのスキル向上研修
  ○相談援助職員向け研修(新任・専門)
  ○介護職員向け研修(新任・専門Ⅰ・専門Ⅱ・医療連携・感染症対策)
  ○保育所保育士向け研修(新任・専門・主任・障がい児保育担当・乳児保育担当 等)
  ○乳幼児のための食育研修
  ○地域子育て支援センター職員等研修
  ○栄養士研修(新任・専門)
  ○看護師専門研修
  ○総務・労務管理専門研修
  ○経理担当者専門研修Ⅰ~Ⅲ
  ○ユニットケア研修(管理者・リーダー)
  ○虐待防止実践研修
  ○認知症ケア特別研修
(4) 組織人としての資質向上研修
  ○福祉専門職のためのキャリアアップ研修(初任者・中堅・チームリーダー・管理者)
  ○接遇・マナー基礎研修
  ○メンタルヘルス研修
  ○リスクマネジメント研修
  ○ファシリテーション技術向上研修
  ○プレゼンテーション技術向上研修
  ○苦情・クレーム対応セミナー
(5) その他
  ○喀痰吸引等研修
  ○福祉用具プランナー認定講習
  ○地域で支えるあんしん在宅介護講座
  ○入門的研修